伝統ある和食器 選び方のポイント

伝統食器

毎日の生活で馴染みのある食器には、和食器と洋食器があります。

テーブルに置いたまま使う洋食器に対して和食器は手に持って使います。洋食は、右手にナイフ・左手にフォークを持ち食卓には食器が置かれていますが、和食の場合には、右手に箸・左手に器を持ちながらいただきます。同じ箸を使う中国や韓国でも食器は食卓の上に置いたままですので、器を持ち上げて食べるスタイルは日本独特の伝統文化と言えるでしょう。

和食器の良さはなんといっても質感ではないでしょうか。手に持つことを前提に作られていますので、手触りや風合いを重視した作品が多いのです。

和食器の選び方にはいくつかのポイントがあります。作家の手仕事による作品は、機械で製造された量産型のものと違い、形や大きさ、色や歪みなど微妙に違いますので、全く同じ和食器を揃えたいというのであれば量産品を選ぶとよいでしょう。しかし、作家の作品は使い込むほどに味わい深く手に馴染んできますので、世界にひとつしかない風合いを求めるのであれば作家の手仕事による作品がよいでしょう。

伝統食器

ただし、作家の作品には芸術性の高い作品が多いので、日常生活になじまないのではないかと思われるものもあり、選び方も難しいかもしれません。色やデザインが気に入ったからといって、日常で使える器とは限りませんので、作品の特徴や扱い方を熟知したうえで選ぶことをおすすめします。

日常使いの器は、自分の好きな器・気に入った器を使いたいでしょうが、その器が必ずしも日常使いに優れているとは限りません。そこが和食器を選ぶ際の難しいところと言えるでしょう。